広島大学大学院 医系科学研究科 外科学

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医学生・研修医の皆さんへ

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教室員インタビュー  Interview

 

小児外科 栗原 将(平成21年度 卒業)

  

■なぜ、外科を専門に選ばれたのですか?

 

 学生の頃から漠然と小児「内科」になるつもりでした。初期研修医の間に医師としての様々な仕事に触れるにつれ,自分の手技を磨いていくことで医療に貢献していくというものにやりがいを感じるようになりました。手術時にみせる外科医のチームワークというものへの憧れもありました。その流れで,小児「外科」というものを選んだ次第です。

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■第一外科はどんな教室ですか?

 

 大学病院の中でも良い意味で「自由」な科だと思います。もちろん上下関係はありますが,諸先輩方はその関係性を超えて,患者の為に正しいと思えることを話し合い,実践されています。自分で良いと思えることを考え抜いて,それを実践していける環境があります。大学内の小児外科としては,同じ第一外科の中に心臓血管外科,消化器外科のエキスパートが揃っており,難しい症例においても相談できる環境にあることが心強いです。

 

 

■研修医の頃のお話を聞かせてください。

 

 初期研修医2年間は小児科医になるつもりで,内科系を中心に研修しました。外科医になった際には,外科中心に周った同期達の中で外科医として一歩出遅れており,焦りもありましたが,現在は多少の内科的知識を持っていることが自分の武器のようにも感じています。どの科を回っていても,一つ一つ何かを身に着けていれば,何かの際にその引き出しが役立つ場面があります。中々思うとおりに行かないことも多いですが,常に自分の理想の医師像を思い描いておくことが大事かなと思います。

 

 

■現在の勤務について教えてください。

 

 一般の小児外科とは少し雰囲気が違い,大学病院の小児外科は小児科の先生方と協力して悪性固形腫瘍の治療を行うことを主としています。難しい症例も多いのですが,他科の先生方にも協力して頂き,精一杯治療にあたっております。

 

 

■学生さん、研修中の先生方にメッセージをお願いします。

 あまり学生時代,研修医の間に触れることのない科だと思いますが,小児外科の疾患は多様性があり,生命誕生の神秘を垣間見ることができ,子供たちの生命力の強さに驚かされることばかりです。どんなに時代が変わっても,小児外科医は小児を対象としたGeneral Surgeonとしての自負を持ち,かつ,他科にマネの出来ない先天奇形に対するSpecialityを有しています。未踏の分野も多く,なかなか飽きることはありません。自分もまだまだ若輩ですが,共に仕事をしてくれる方を手広く募集中です。