はじめに
多くの癌の中で最も悪性度の高い癌は「膵癌」でその次は「胆道癌 (胆管癌)」です。私達はこれら難治性の「膵癌」、「胆道癌」の手術を行う胆膵外科チームです。日本肝胆膵外科学会高度技能指導医1名、高度技能専門医3名、消化器外科専門医2名、修練医1~2名で構成されています。消化器内科、化学療法科、病理診断科、リハビリ科、遺伝子診断科、看護部等と密に協力し、積極的な癌治療を行っています。
他の病院では手術・治療困難と診断された患者さんを含め県内外から多くの患者さんをご紹介いただき治療を行っています。胆膵癌疾患では中四国で最も手術件数の多い施設であり、膵臓癌、胆管癌の術後3か月死亡率は直近4年間で0%です。これから①膵臓、胆管について、②当科の膵臓癌の治療、③ロボット支援下手術、④当科の胆道癌の治療、⑤治療困難と診断されたかたに対する治療、⑥膵臓癌、胆道癌に対する遺伝子診断・治療について説明いたします。