小児外科グループのご紹介
広島大学病院は診療(臨床)と同時に研究と教育の場でもあります。
1.臨床
小児外科は小児の脳脊髄、心臓、四肢以外の非常に多くの外科的疾患を取り扱っています。
広島大学病院は小児外科において頻度の高い「小児外科日常疾患」から、比較的まれな「新生児外科疾患」、「小児がん」、「小児肝・胆道系疾患」、「小児泌尿器疾患」、「小児頭頚部・胸部疾患」など、様々な疾患の患児の専門的治療を行っています。
日本トップレベルの小児がん治療
中国地方で最も歴史のある小児外科認定施設であり、県内3カ所の教育関連施設を有しています。中国四国地方で唯一の小児がん拠点病院であり、悪性腫瘍(小児がん)に関して小児科と連携し、手術療法、化学療法を集学的に行い、日本トップレベルの治療を提供しています。
子供と家族に優しい医療
小児外科における手術の多くは、鼡径ヘルニア、臍ヘルニア、停留精巣などの比較的短時間で終わる手術です。このような疾患に対し、なるべく患児とその保護者に負担とならないように「子供と家族に優しい医療」の提供を心掛けています。
ほとんどの患児が手術のために紹介されて来院されるため、初診でお話をしてすぐに手術を決定することも多くあります。大事なお子さんの手術を十分に納得して受けていただけるように、丁寧な説明を行っています。
こどもにとって「病院」は行くだけでストレスであり、ましてや小さな子供さんを長く入院させることは、家族にとっても大きな負担となります。なるべく外来通院や入院期間を短くすることで、こどもや家族の負担が少ない医療をめざしています。
患児の将来を見越した生育医療
小児外科では今後の長い人生や学校生活、社会生活を送っていく患児を対象としているため、手術や治療後の創の整容性や身体機能の温存に十分に留意し、積極的な鏡視下手術の導入などを行っています。
2.研究
日本小児肝がんスタディーグループ(JPLT)研究事務局:日本の小児肝がんの臨床試験を中心となって行っています。
日本神経芽腫スタディグループ、日本ウィルムス腫瘍スタディグループ、日本横紋筋肉腫スタディグループ、などに登録しており、臨床研究として臨床試験の施行が可能です。
胆道閉鎖症に関しても、臨床試験を行うことが可能です。
その他、小児外科の様々な疾患に関して臨床研究を行っています。
3.教育
広島大学の医学生に対する教育を積極的に行っており、実際の臨床に際してご協力をお願いすることがあります。