広島大学第一外科心臓血管グループ 脊髄虚血班
臨床での脊髄予防に関する研究
開胸・開腹での手術における臨床研究
運動誘発電位(MEP)を測定することにより、脊髄虚血を診断しますが、広島大学第一外科では、2000年より大動脈瘤内に冷却血液を注入する方法での電位変化を測定することにより、迅速に脊髄虚血を診断し、かつ、脊髄冷却保護効果により脊髄傷害を軽減する、ということを行ってきました。
2005年に64列マルチスライスCTが導入されたことにより、同年からアダムキービッツ動脈(AKA)造影CTを行い、AKAの位置を確認して手術を行うようになり、それによりさらなる成績の向上が期待されるようになりました。
胸部下行大動脈の場合などでは、肋間神経を利用した電位測定により、分節電位を測定することが可能であることが示されました。