広島大学大学院 医系科学研究科 外科学

  • 標準
  • 最大

医学生・研修医の皆さんへ

  1. HOME
  2. 医学生・研修医の皆さんへ
  3. 教室員インタビュー
  4. 渡谷 啓介

教室員インタビュー  Interview

 

心臓血管外科 渡谷  啓介(平成16年度卒業 ドイツ留学中)

 

■なぜ、外科を専門に選ばれたのですか?watadani2.JPGのサムネイル画像

 

 医学部に進学した動機は手塚治虫の漫画「ブラックジャック」を読んで、外科医に憧れるという単純なものです。学生の時にたまたま出ていた講義で、葛西手術というものを知り、外科治療に魅力を感じ、専攻しました。 

 

 

■第一外科はどんな教室ですか?

 

 心臓血管外科、消化器外科、小児外科を始め、関連病院では呼吸器外科なども含め、広範な外科領域を内包した科です。真面目で熱い先生方ばかりなので、体育会系の雰囲気なのかと誤解されている方もいるかもしれませんが、それぞれの専門分野で先進的な研究をしておられ、カンファレンスなどにおいてもアカデミックな視野も含めた幅広い議論がなされています。

 患者さんに寄り添う臨床的側面と大学での研究という両面をうまく併せ持った科であると思います。

 

 

■研修医の頃のお話を聞かせてください。

 

 私は、現在も継続されている臨床研修医制度の初年度として広島大学病院で2年間研修をさせていただきました。それまで、卒業後すぐに志望する科へ所属できていたのが、新制度により2年間遅れてしまうのかと不安と不満を覚えていました。しかし今ではその2年間があったおかげで、自分の中に臨床診療について様々な引き出しを作れたのではないかと思っています(中身はスカスカですが)。心臓血管外科を目指したのも、この2年間の間に担当させていただいた患者さんとの出会い、上級医からの指導があったからだと思います 。 

 

 

■大学での研究内容について教えてください

 

 世界最高の評価をいただいている人工心肺シミュレーターの開発や大血管外科領域でのシミュレーション、臨床研究では大血管手術と術後心房細動についての研究が行われています。

 当教室では、各自の興味を持ったことについて非常に自由な研究をさせていただける雰囲気と環境があります。私も疫学研究で、術後のカテコラミンと心房細動との関連を研究し、第102回日本循環器学会中国・四国合同地方会において発表させていただきました 。

 

 

(バードユーンハウゼン)にある心臓病センターで、手術と一般病棟を担当する臨床留学をしています。日本の心臓外科医は手術はもちろんの事、その後の集中治療病棟での管理から一般病棟での診療、退院後は外来診察を行います。本当の意味で患者さんに寄り添った診療ができる反面、臨床医師への負担は大きいものとなります。医師の仕事が完全に分業されているドイツでは、心臓外科医は手術後、術後管理を集中治療病棟専任の医師に任せ、すぐに次の手術に入ります。日本で当直時に重症の緊急手術が来ると、その後数日、家に帰れない事もありますが、ドイツでは当直時間が終われば、手術中であっても他の医師と交代し、家に帰ります。仕事がなければ土日に呼び出されることもないのはもちろんのこと、世界一休暇が長いのもドイツの特徴で、日本との環境の違いに驚かされます。平成27年度現在、ドイツ、Bad Oeynahusen(バードユーンハウゼン)にある心臓病センターで、手術と一般病棟を担当する臨床留学をしています。日本の心臓外科医は手術はもちろんの事、その後の集中治療病棟での管理から一般病棟での診療、退院後は外来診察を行います。本当の意味で患者さんに寄り添った診療ができる反面、臨床医師への負担は大きいものとなります。医師の仕事が完全に分業されているドイツでは、心臓外科医は手術後、術後管理を集中治療病棟専任の医師に任せ、すぐに次の手術に入ります。日本で当直時に重症の緊急手術が来ると、その後数日、家に帰れない事もありますが、ドイツでは当直時間が終われば、手術中であっても他の医師と交代し、家に帰ります。仕事がなければ土日に呼び出されることもないのはもちろんのこと、世界一休暇が長いのもドイツの特徴で、日本との環境の違いに驚かされます。 留学をさせていただいたことで、それぞれの国の長所や短所を■留学先ではどのような研究・生活をされていますか? watadani1.JPGのサムネイル画像watadani1.JPGのサムネイル画像watadani1.JPGのサムネイル画像 

 

watadani1.JPGのサムネイル画像 平成27年度現在、ドイツ、Bad Oeynahusen(バードユーンハウゼン)にある心臓病センターで、手術と一般病棟を担当する臨床留学をしています。

 日本の心臓外科医は手術はもちろんの事、その後の集中治療病棟での管理から一般病棟での診療、退院後は外来診察を行います。本当の意味で患者さんに寄り添った診療ができる反面、臨床医師への負担は大きいものとなります。

 医師の仕事が完全に分業されているドイツでは、心臓外科医は手術後、術後管理を集中治療病棟専任の医師に任せ、すぐに次の手術に入ります。日本で当直時に重症の緊急手術が来ると、その後数日、家に帰れない事もありますが、ドイツでは当直時間が終われば、手術中であっても他の医師と交代し、家に帰ります。仕事がなければ土日に呼び出されることもないのはもちろんのこと、世界一休暇が長いのもドイツの特徴で、日本との環境の違いに驚かされます。 

 

■学生さん、研修中の先生方にメッセージをお願いします。床診療とともに、研究や学会・論文発表、研究・臨床留学は非常に大きなモチベーションとなります。両立させることは大変ですが、それを実践している上級医を見つけ、指導を受ける(模倣する)ことは一つの近道だと思います。現在の臨床研修医制度では、各科を周り、実際に指導を受けることができるので、そのような上級医を見つけることのできるいい機会だと思います。ご自身の専攻を決める上で一つの参考になればと思います。 

 

 臨床診療とともに、研究や学会・論文発表、研究・臨床留学は非常に大きなモチベーションとなります。両立させることは大変ですが、それを実践している上級医を見つけ、指導を受ける(模倣する)ことは一つの近道だと思います。

 現在の臨床研修医制度では、各科を周り、実際に指導を受けることができるので、そのような上級医を見つけることのできるいい機会だと思います。ご自身の専攻を決める上で一つの参考になればと思います。 

  

 留学をさせていただいたことで、それぞれの国の長所や短所を実際に体験でき、非常に良い刺激を受けています。