広島大学大学院 医系科学研究科 外科学

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【大腸肛門外科】大腸肛門外科グループのご紹介

 

1.臨 床

 

 当グループが行っている年間手術症例数は200件前後で、約半数を炎症性腸疾患に関連したものです。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の治療については、広島県内全域、中四国地方からの患者さんの治療を行っています。

 大腸癌の外科治療についても、集学的治療を行い積極的に切除を行う方針としています。直腸癌では臨床病期により、術前の化学放射線療法を行い局所のコントロールを行っています。

 手術術式では、腹腔鏡をはじめた最新の手術機器を活用し、安全かつ低侵襲な治療を目指しています。

 

 肛門疾患は、排便機能に関わる部位だけに、解剖学的・機能的に専門的な知識を必要とします。直腸脱などの骨盤底脱出症候群では、子宮や膀胱など他の診療科との連携を行いベストな治療方法を模索しています。

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2.研 究

 

 当科は、横山隆名誉教授に始まる外科感染症研究の長い歴史のある診療科です。

 MRSAの基礎研究および臨床研究ではこれまだ数多くの研究発表をしてまいりました。1990年前後に全国で多発した重症のMRSA感染症の株と現在の株では毒素産生性が異なることも、当科での研究が明らかにしたものです。

 近年では、細菌学教室や薬学部と連携し、より詳細な分子生物学的分析や組織移行分析を行っています。特に、細菌学教室には継続的に大学院生を派遣し、感染症診療に必要な厚みのある知識を持った人材の養成に努めています。