回旋枝の狭窄に対するMICS CABGを行いました
通常の冠動脈バイパス術は正中切開で行いますが、それは、前下行枝と呼ばれる冠動脈の中で最も大切な血管に対するバイパスを行う、ということがあって初めて外科医は手術に踏み切りやすい、ということがあります。回線枝のみのバイパスと言われると、考えるところもありますが、症状があり、心電図にも異常が発生し、尚且つ内科的に治療困難、という状況では治療を考慮しなければなりません。今回は、左開胸(8cm)での左内胸動脈の剥離、と回旋枝へのバイパスを行いました。安全を第一に考えつつ、可能な限りの低侵襲化を追求しています。