広島大学大学院 医系科学研究科 外科学

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PANCREATIC CYSTIC LESIONS

膵嚢胞性腫瘍について

膵臓に嚢胞があると言われた方へ

膵臓に見つかる嚢胞には、さまざまな種類があります。経過観察でよいものから、精密検査や治療が必要になるものまであり、嚢胞の特徴に応じた適切な判断が重要です。

膵嚢胞性腫瘍とは?

膵嚢胞とは、膵臓の内部や周囲にできる、液体を含んだ袋状の病変のことです。その中には腫瘍性のものと、炎症などに伴って生じるものがあります。

代表的な膵嚢胞性腫瘍として、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)や粘液性嚢胞腫瘍(MCN)があります。これらは種類や特徴によって、がん化のリスクや治療方針が異なります。

IPMNとMCNの違い

比較項目 IPMN MCN
正式名称 膵管内乳頭粘液性腫瘍 粘液性嚢胞腫瘍
特徴 膵管内に粘液を産生する腫瘍ができる 粘液を含む嚢胞性の腫瘍
できやすい場所 膵臓のさまざまな部位 主に膵体部・膵尾部
治療方針 種類や悪性を疑う所見に応じて経過観察または手術 悪性化の可能性などを踏まえて手術を検討

※実際の診断・治療方針は画像所見や患者さんの状態などによって異なります。

どのような検査を行うの?

膵嚢胞性腫瘍では、嚢胞の種類や悪性を疑う所見がないかを確認するため、画像検査などを行います。

CT・MRI/MRCP

嚢胞の大きさや位置、膵管との関係、内部の構造などを調べます。

超音波内視鏡検査(EUS)

必要に応じて、嚢胞の内部や小さな結節などを詳しく観察します。

経過観察と手術について

膵嚢胞性腫瘍が見つかっても、必ずしも手術が必要になるわけではありません。

経過観察を行う場合

嚢胞の種類や大きさ、画像所見などから、定期的な画像検査で変化を確認することがあります。検査の間隔は病状に応じて判断します。

手術を検討する場合

悪性を疑う所見がある場合や、嚢胞の種類・特徴から切除が望ましいと考えられる場合には、手術を検討します。手術の必要性や方法は、患者さんの全身状態なども踏まえて総合的に判断します。

さらに詳しく知りたい方へ

IPMNとMCNについて、それぞれの詳しい解説をご覧いただけます。

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

IPMNの特徴や診断、経過観察・治療について詳しくご紹介しています。

IPMNについて詳しく見る →

粘液性嚢胞腫瘍(MCN)

MCNの特徴や診断、治療について詳しくご紹介しています。

MCNについて詳しく見る →