広島大学 第一外科

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重症下肢虚血に対する大腿動脈形成と抹消動脈バイパス

 

閉塞性動脈硬化症 −足の動脈がつまって足が壊死になる病気−

 

11-1.jpg「閉塞性動脈硬化症」とは、動脈硬化により、足に行く動脈が狭くなったり詰まったりする病気です。

足が冷たい、歩くと足が痛くなるなどの症状から始まります。更に病気が進行すると、安静にしていても足が痛い、足に潰瘍が出来るなどの症状が出ます。

この状態を「重症虚血肢」と呼び、最終的には足が壊死してしまい切断を余儀なくされるやっかいな病気です。

「重症虚血肢の治療」には、人工血管を用いたバイパス手術が選択されることが多いのですが、中には、血管がカチカチ(石灰化)で縫うことが出来ない、病変が膝下にあるため手術できない、など手術を断られるケースも多く見られます。

 

当科では、従来のバイパス手術に加え、血栓内膜摘除術、大腿動脈形成術、自家静脈を用いた足背動脈や後脛骨動脈へのバイパスなどを積極的に導入し、従来の手術では治療できなかった症例の治療も積極的に行っています。

更に、循環器内科と協力し、カテーテルによる治療や、血行再建不能例に対する自家骨髄細胞移植などの再生医療も行っています。