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腹部大動脈ステントグラフトについて

 

腹部大動脈瘤とは?

 

腹部大動脈瘤は腹部大動脈が風船状に拡張してくる病気です。
大動脈は心臓から全身に血液を送る主要な血管で、胸部から腹部まで伸び、お臍のあたりで腸骨動脈という血管に分かれて足に流れます。

腹部大動脈瘤は、主に動脈硬化が原因で徐々に動脈の径が風船状に拡大してきます。
特に症状がないため、たまたま健診などで見つかるケースがほとんどです。大動脈瘤が大きくなると、腹部や腰の痛みを感じて発見されることもあります。通常2㎝前後の径ですが、3㎝を超えてくると腹部大動脈瘤と診断されます。また、4.5㎝を超えてくると手術が必要といわれています。

一旦できてしまった大動脈瘤は小さくなることはありません。大動脈瘤が小さければそれほど危険はありませんが、定期的なCT検査が必要となります。大動脈瘤が破裂してしまうと体内で大出血します。
緊急手術を行ったとしても死亡率は30%~50%といわれています。破裂するまで発見されないケースもあるので欧米ではサイレントキラーとも呼ばれています。破裂する前に治療することが必要です。

 

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腹部大動脈瘤の治療は・・・

 

腹部大動脈瘤の治療法は主に2つあります。「開腹外科手術」「血管内治療」です。
開腹外科手術は、従来からの方法で全身麻酔下に開腹し、大動脈瘤を切除したのち人工血管に置換する手術です。

一方、血管内治療は最近発展してきた、いわゆるステントグラフト治療です。
ステントグラフトとはステントと呼ばれるスプリング状のものに人工血管を取り巻いたもので、小さく折りたたむと鉛筆ほどの太さになります。それをカテーテルを用いて足の付け根にある大腿動脈から挿入し、目的の大動脈瘤が存在する部位で広げ、血管の中から大動脈瘤の治療を行う画期的な治療法です。

 

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04-3.jpg開腹手術に比べ、両側の鼠径部を約3㎝切開するだけの傷ですむため、術後の痛みがほとんどなく、術翌日から歩行や食事摂取可能で、術後約1週間で退院できます。

従来法である開腹手術に比べると、かなり低侵襲な治療法です。国内では2006年から企業性ステントグラフトが使用できるようになり、広島大学においても実施施設認定を受け、放射線科医師の協力のもと腹部大動脈ステントグラフト治療を行っております。

しかし、どなたでもこの治療が受けられるというものではなく、大動脈瘤の形態やサイズがステントグラフトのサイズに合っていない場合や、ステントグラフトを挿入するための足の血管が細い方は適応外となります。

腹部大動脈瘤でお悩みの方がおられましたら、一度ご相談いただければと思います。

 

 

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