広島大学 第一外科

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急性大動脈解離に対するハイブリッド手術

 −世界屈指の成績!−

 

広島大学病院では急性大動脈解離に対してもステントグラフト治療を応用しています。

 

大動脈解離の治療は早期治療が重要です。


急性大動脈解離とはある日突然、血管内側の内膜・中膜が傷ついて穴が開き、激しい痛みを伴うことが多く、破裂大出血したり重要な臓器(心臓・脳・腹部・下肢)に血が通わなくなったりしてしまう、命にかかわる重大な病気です。

病気には遺伝的素因、高血圧、寒冷刺激、ストレス、いびき(睡眠時無呼吸)などが関係しているといわれています。急性大動脈解離は心臓近くに解離が及ぶA型と背中から下にあるB型に分けられ、A型は緊急手術が必要です。B型は緊急手術の必要ありませんが、痛みが持続・臓器障害・大動脈拡大の場合は手術が必要です。

ただ、手術は大きな手術となり、死亡率も10%程度あります。以前と比べると手術成績は向上していますが、すでにショックや意識障害・臓器障害で全身の状態が不良な例はいまだに手術成績は不良で、より負担の少ない治療が望まれます。

そこで、最近はステントグラフトを応用した治療も可能となり、負担の少ない、安全な治療が行えるようになってきています。傷ついた血管内にステントで自己拡張する人工血管を埋め込むステントグラフト治療により患者さんの負担を減らすことができるようになりました。

 

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A型急性大動脈解離に対するステントグラフト併用ハイブリッド治療

 

02-2.jpgハイブリッド(従来の人工血管に交換する手術+ステントグラフト)治療により、少ない負担で大きな手術が可能となりました。

 

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B型大動脈解離に対するステントグラフト治療

 

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