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大動脈瘤に対するステントグラフト治療

 −切らずに大動脈瘤を治す!−

 

突然死する恐ろしい病気:動脈瘤とは?

 

動脈は全身に血液を送るパイプで、大動脈は心臓から直接分岐した幹線道路で、直径は正常で約2〜3cm程度。
大動脈にはいつも120mmHg以上の血圧がかかり、高血圧などにより動脈硬化が進行すると血管が大きくなり動脈瘤(どうみゃくりゅう)となる。

動脈瘤はほとんど無症状だが、破裂すると突然死にいたる非常に恐ろしい病気で、外科的な治療が必要。大動脈瘤径が胸部で5cm以上、腹部で4cm以上あれば破裂の危険性があり手術適応があるので心臓血管外科に相談。

手術方法は、従来は大きく開胸・開腹して人工血管置換術を行っていたが、全国平均死亡率は腹部大動脈瘤で約1〜2%、胸部大動脈瘤で約5〜10%程度。そこで負担の少ないカテーテルで治療するステントグラフト術が注目されている。

 

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ステントグラフト治療

 

01-2.jpg高齢者の方や持病を抱えている方にも負担の少ない治療を提供するために開発された治療です。

足の付け根を約3cm切開してカテーテルを使って血管内から人工血管を植え込む方法です。直接大動脈を縫う代わりに人工血管にステントが付いておりステントの力で大動脈に固定する方法です。

そのため大動脈の曲がりが強かったり頸部の動脈が分岐している部分には、このステントグラフトは困難とされていました。

 


01-3.jpgしかし最近ステントグラフトの改良や重要分枝にバイパスをしてステントグラフトを行う、いわゆるハイブリッド治療が可能となりステントグラフトの適応は拡大しています。ただしステントグラフトの歴史は浅く、長期にわたり安全性が確保されている治療法であるかどうか疑問な側面を持っています。

最大の原因は、エンドリークと言ってステントグラフトの端から血液が漏れ、動脈瘤の中に血流が再開通することです。そのためCT検査などでエンドリークがないかどうか確認する必要があります。そのことをしっかり考慮に入れて医師と患者がしっかりと相談したうえで治療方針を決める必要があります。

 

 

 

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広島大学病院 心臓血管外科の特徴

 

01-4.jpg診療准教授の内田直里は広島県で唯一胸部大動脈瘤のステントグラフト指導医の資格を持ち、自らがステントグラフト治療を行うのみならず後進の指導に当たっています。

また15年前から従来の手術とステントグラフト手術を組み合わせたハイブリッド手術を日本で先駆けて臨床応用し、その実績は日本屈指で、世界中から注目されています。現在までにカテーテル型ステントグラフト治療を68例、ハイブリッド型ステントグラフト治療を210例に行い、手術死亡はカテーテル型0例、ハイブリッド型3例と良好な成績を得ています。

 

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ステントグラフト手術の

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